スーパーホテルはご存知でしょうか。
国内出張の多いビジネスマンは知っているかもしれません。
でも、このホテル、単なるビジネスホテルじゃないんです。
価格が低いことに注目が集まりがちのようですが、徹底的に考え抜いたビジネスモデルが凄いのだと、先日、北海道の釧路に旅行したときに体感しました。
「安全、清潔、ぐっすり眠れる」がコンセプトだそうです。
基本的な戦略は、このコンセプトを軸に無駄なものは徹底的に排除するという引き算方式です。
これで低価格を実現するだけで終わらないところが凄いところで、お客様の満足につながるものは逆に付加価値として加えています。
無駄を省いている例としては。。。
まず、スーパーホテルには、鍵がありません。
これは、施錠できないという意味ではありません。
暗証番号ロックの為、紛失時のコストにつながる物理的な鍵がないということです。
今まではお客様からあらかじめデポジットを支払っていただく事で、ホテル側はそのリスクを回避してきましたが、良く考えると、ホテル側の仕組みづくりの怠慢だったと言えるのではないでしょうか。
セキュリティ面ではどうなんでしょうか。
暗証番号を忘れたと言えば、新しい暗証番号を再発行してくれるのでしょうが、宿泊していた本人かどうかの確認はどうやって行うのか興味があります。
もしかしたら、比較的治安のいい日本だから許されることなのかも知れませんね。
居室のあるフロアに着くと、エレベーターの前に置いてあるパンツプレス機が目に入ります。
今までのホテルでは各部屋に設置されていたと思いますが、フロアに1台しかないということです。
ビジネスマンの方々でも、実際にアレを使ったことがある人は少ないのではないでしょうか。
部屋に入ると「靴を脱いでおくつろぎください」と書かれています。
これは、日本だからこそ通用する技ではありますが、靴を脱いでもらうことで、カーペットが汚れず、清掃費が安く済みそうです。
また、窓には外からは見えないようにフィルムが貼ってあり、カーテンがありません。
日本のホテルでは、客室に浴衣が置いてあることも多いですが、浴衣はホテルの1Fに置いてあります。
使わない人には提供しないことで、不要なクリーニングを回避しているのだと思われます。
私が泊まった部屋は、セミダブルなのですが、枕が1個しかありませんでした。
ウォークインクローゼットやシューズクローク、ワードローブもありません。
長期滞在用の割引プランもあるようですが、部屋も手狭で、収納もないとなると長期滞在用の大荷物だとちょっと辛いかもしれません。
付加価値の例としては。。。
朝食サービス。
スーパーホテルにはレストランがないそうです。
朝食だけ、外部の業者が持ってくるのですが、味はそこそこ。
バイキングで食べ放題。
焼きたてのパンを提供しているところもあるようです。
混雑時は、料理がなくなってしまっていることもあり、
タイミング悪くいくと、人気の料理は食べることができないかもしれません。
(私が見ていたかぎり、しばらく(10〜15分?)すると、新しいものが出てきてはいましたが。。。)
外部の業者に委託している以上、余りが出ると、コストになってしまいますから、宿泊客数等から調整して用意してもらうとしても、全員が食べるわけでもないでしょうし、かといって、朝食をサービスしますと言っている以上、食べられない人がでたら、信用を失うわけで、その辺の調整をどう行っているかは興味があります。
また、特に宿泊者かどうかの確認も行われなかったのですが、この辺は日本ならでは、でしょうか。
女性限定ですが、チェックイン時にアメニティグッズを5点選ぶことができます。
代わりにというわけではありませんが、部屋にはタオルと歯ブラシ以外は何も置いてません。
石鹸・シャンプーもディスペンサーです。
リゾートホテルではないのだから、至れりつくせりである必要はなく、必要最低限のラインの引き方が実にすばらしい。
選ぶ楽しみを与えているという意味では、最初から用意するよりも優れているかも知れません。
その他、エアコンや冬の北海道には必需品の暖房器具があるのは当たり前として、全室に暖房便座・ウォシュレット、空気清浄機が設置され、インターネット接続も可能で、最新鋭の設備も整っています。
インターネット接続されたPCが1Fに1台あり、これも無料で開放されていました(最近のビジネスホテルでは当たり前なんでしょうか。。。)
もちろん地上波のTVは無料(アナログ・デジタル両対応)で、映画等を見たい人は、一晩1000で見放題!!
私は、高級なホテルに宿泊しても、客室のマットレスのスプリングがやわらかすぎて、腰が痛くなることが度々あるのですが、スーパーホテルのマットレスは、不必要に腰が沈み込まない固めの設定で、気持ちよく寝ることができました。
我が家の、シーリー社のマットレスとテンピュールの枕には、快適さは劣りますが、この価格帯のホテルでここまでの寝心地の良さが出せているのは凄いと思います。
自動販売機の飲み物の価格もホテル価格ではなく、良心的な設定だった気がします。
(客室には冷蔵庫はありますが、何も入っていませんから、基本は1Fにある自動販売機コーナー等から買うことになります)
無駄に高いので、私はミニバーを利用したことはほとんどない。
そして、なんと、店舗によっては、温泉があるのです。
源泉かけ流しのところはさすがにないと思うのですが、それほど塩素くさくなく、これが宿泊代だけで利用できるというのはすばらしいことだと思います。
ちなみに、客室のユニットバスの浴槽は、通常より深めにできていました。
こういう細かい配慮が、風呂好きの日本人にはたまらないでしょうね。
とくとくカードなんていうリピータ向けの割引もあります。
以上、私が気づいたところを挙げてみました。
他にどんな仕掛けをしているか、注意深く観察してみると面白いかもしれません。
スーパーホテルができた地域では価格破壊が起きるらしいですが、表面的な部分だけを真似しても、とてもかなわないだろうなぁと。
さて、ここまで、褒めちぎってきましたが、改善の余地がないわけではありません。
支払いが面倒だと感じました。
1泊は特別プランで、2泊目は通常料金での宿泊だったのですが、特別プランは現金で、ホテルフロント脇にある支払い専用の端末にお金を入れる必要がありました。
通常料金の場合は、クレジットカードで支払いOK。
プランが違うといっても、差額はわずか数千円程度です。
現金を早く回収できる事は事業経営を考える上では良いことなのですが、お客様視点ではありませんね。
クレジットカード会社に支払われる手数料分をお客様に還元しているのだ、と言えばそれまでですが、だったら特別プランなど用意せず、いつでもクレジットカードは使えませんと言い切ってもよさそうですが。。。
私は、いかなるときも、どんな小額であっても、カードで支払いたい人です。
いつどこで何を買ったか記録されるので、自動的に家計簿をつけたのと同じことになりますし、カードの利用額に応じてポイントが付き、実質割引料金で購入したのと同じことになります。
また、上手く使えば、現金だけを扱う人よりキャッシュフローを良くできます。
(現金流入量は変わらないが、支払いを遅らせることができる為)
海外旅行に行くと、日本は現金商売のところばかりで不便だなぁと改めて実感しますね。
将来的には重い現金を持ち歩かずに済むようになると嬉しい。
あと、複数あるカードは全部1枚に統合したい。
守るものが1つなら、それを全力で守ればいいですが、カードがたくさんあると、あまり使わないものにはいつも注意を払ってられないので、気づいたら、見当たらず、あせることもしばしば。
スーパーホテルのことをいろいろ調べていたら、関西大学の安田ゆみさんがなかなかいい取材をしていました。
MSNの求人サイトでも、会長の山本梁介さんのインタビューを見ることができます。
2009年08月23日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/126305457
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/126305457
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
この記事へのトラックバック

