有楽町駅前にフルーツ百果園という果物屋がある。
百貨とかけたのだろうか、なかなかいいネーミングだ。
googleで検索すると、いろいろ検索結果は出てくるが、そのものズバリのWEBページは持っていないようだ。
偶然通りかかったが、カットフルーツに割り箸を刺したものが、特に威勢よく客引きをしているわけでもないのに飛ぶように売れていく。
関東は、梅雨明けして、暑い日が続いている。
喉が渇いて、目の前で瑞々しいカットフルーツが100円〜200円の値段で売っていたら、間違いなく買ってしまうだろう。
コンビニでアイスクリームを買って食べるよりずっと健康的だ。
私も思わずカットパイナップルを買った。
果物はどれも高級品と言うイメージがある。
または、パイナップルのようなものは1株で買っても、一度に食べきれないので、保存にも困るし、皮を剥いたりするのも手間。
ということで、私は日常的に果物を買って食べることはほとんどない。
生のパイナップルを食べるのは何年ぶりだろう。
パイナップルは、昔はもっと白っぽくて、スジっぽくて、硬いという印象があった。
それが、甘くて、瑞々しくて、おいしい。
生であるがゆえ、缶詰のシロップ漬けのようにいやらしい甘さもなく、後味がとてもよい。
これは、近年の流通機構の発達によって、完熟したものを輸入してくるからのようだ。
さて、台湾やフィリピン産のパイナップルは、小売価格が1株300円程度。
カットパイナップルは6等分にしていたので、普通に店頭に並べていたら300円のところ、600円にして売ったことになる。
私が通りかかったときは、既に切ったものは売り切れていて、リアルタイムで切りながらの販売だった。
6等分して、皮と芯を取って割り箸を刺すのに2〜3分。
3分に1玉、同じペースで売り続けたとして、1時間に12,000円。
客単価が小さいので、売り上げとしてはそれほどだが、有楽町のような場所で、自宅用に果物を買って帰る人がそれほどいるとも思えない。
単に山積みして待っているだけでは売れないだろう物を、ちょっとした工夫でヒット商品を作り出したことになる。
加えて、手ごろな価格で多くの人に食べてもらうのには、試食の効果もあると思われる。
ここの果物屋が扱う果物は味がいい、と、自分の舌で覚えたお客様が、今度は贈答用に単価の高い高級な果物を購入していただくことも期待できるのではないだろうか。
WEBページがないのが残念だが、楽天にでも出展していたら、私はきっと利用するだろう。
ドリアンも山積みにされていた。1玉4,000円程度で、結構な大きさだし、香りが強烈なので食わず嫌いで食べたことがない人も多いと推測される。
試食と言う意味では、ああいうものもカット販売したらいいと思う。
いつものお弁当にプラスワンするだけで、美容・健康にいいとなれば、お弁当の価格を100円切り詰めてでも買いたいと思うのではないだろうか。
しかも、それが食べたら理屈抜きにおいしいのだ。
さらに営利追求するなら、これだけ集客できるおいしい果物を見わける目、その目利きの能力そのものを商品にしてしまう手もあり。
百果園プロデュース、みたいな商品を考える。
フルーツの入ったゼリーとか、フルーツそのものを凍らせたりとか、もしくは、ソルベにしてもいい。
ありきたりの手法であるが故、巷には名前だけ貸したような酷いものも数多く出回っているが、自身で目利きをしたホンモノだけを扱えば間違いはない。
「より多くの人においしいフルーツを食べてもらう」というところをミッションに掲げるなら、こうした方面への進出は必然だ。
待っているだけで物が売れる時代は、はるか昔に終焉を迎えてしまっているのだから。
百果園は、銀座の歩き方というサイトでも紹介されていて、平日は仕事帰りの女性に人気だとか。
最近の再開発にも負けず残っているだけの事はある、と感じた。
2009年07月20日
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