2009年08月23日

スーパーホテルの凄さを体感

スーパーホテルはご存知でしょうか。
国内出張の多いビジネスマンは知っているかもしれません。
でも、このホテル、単なるビジネスホテルじゃないんです。

価格が低いことに注目が集まりがちのようですが、徹底的に考え抜いたビジネスモデルが凄いのだと、先日、北海道の釧路に旅行したときに体感しました。

「安全、清潔、ぐっすり眠れる」がコンセプトだそうです。
基本的な戦略は、このコンセプトを軸に無駄なものは徹底的に排除するという引き算方式です。
これで低価格を実現するだけで終わらないところが凄いところで、お客様の満足につながるものは逆に付加価値として加えています。




無駄を省いている例としては。。。

まず、スーパーホテルには、鍵がありません。
これは、施錠できないという意味ではありません。
暗証番号ロックの為、紛失時のコストにつながる物理的な鍵がないということです。
今まではお客様からあらかじめデポジットを支払っていただく事で、ホテル側はそのリスクを回避してきましたが、良く考えると、ホテル側の仕組みづくりの怠慢だったと言えるのではないでしょうか。
セキュリティ面ではどうなんでしょうか。
暗証番号を忘れたと言えば、新しい暗証番号を再発行してくれるのでしょうが、宿泊していた本人かどうかの確認はどうやって行うのか興味があります。
もしかしたら、比較的治安のいい日本だから許されることなのかも知れませんね。

居室のあるフロアに着くと、エレベーターの前に置いてあるパンツプレス機が目に入ります。
今までのホテルでは各部屋に設置されていたと思いますが、フロアに1台しかないということです。
ビジネスマンの方々でも、実際にアレを使ったことがある人は少ないのではないでしょうか。

部屋に入ると「靴を脱いでおくつろぎください」と書かれています。
これは、日本だからこそ通用する技ではありますが、靴を脱いでもらうことで、カーペットが汚れず、清掃費が安く済みそうです。

また、窓には外からは見えないようにフィルムが貼ってあり、カーテンがありません。

日本のホテルでは、客室に浴衣が置いてあることも多いですが、浴衣はホテルの1Fに置いてあります。
使わない人には提供しないことで、不要なクリーニングを回避しているのだと思われます。

私が泊まった部屋は、セミダブルなのですが、枕が1個しかありませんでした。

ウォークインクローゼットやシューズクローク、ワードローブもありません。
長期滞在用の割引プランもあるようですが、部屋も手狭で、収納もないとなると長期滞在用の大荷物だとちょっと辛いかもしれません。




付加価値の例としては。。。

朝食サービス。
スーパーホテルにはレストランがないそうです。
朝食だけ、外部の業者が持ってくるのですが、味はそこそこ。
バイキングで食べ放題。
焼きたてのパンを提供しているところもあるようです。
混雑時は、料理がなくなってしまっていることもあり、
タイミング悪くいくと、人気の料理は食べることができないかもしれません。
(私が見ていたかぎり、しばらく(10〜15分?)すると、新しいものが出てきてはいましたが。。。)
外部の業者に委託している以上、余りが出ると、コストになってしまいますから、宿泊客数等から調整して用意してもらうとしても、全員が食べるわけでもないでしょうし、かといって、朝食をサービスしますと言っている以上、食べられない人がでたら、信用を失うわけで、その辺の調整をどう行っているかは興味があります。
また、特に宿泊者かどうかの確認も行われなかったのですが、この辺は日本ならでは、でしょうか。


女性限定ですが、チェックイン時にアメニティグッズを5点選ぶことができます。
代わりにというわけではありませんが、部屋にはタオルと歯ブラシ以外は何も置いてません。
石鹸・シャンプーもディスペンサーです。
リゾートホテルではないのだから、至れりつくせりである必要はなく、必要最低限のラインの引き方が実にすばらしい。
選ぶ楽しみを与えているという意味では、最初から用意するよりも優れているかも知れません。


その他、エアコンや冬の北海道には必需品の暖房器具があるのは当たり前として、全室に暖房便座・ウォシュレット、空気清浄機が設置され、インターネット接続も可能で、最新鋭の設備も整っています。
インターネット接続されたPCが1Fに1台あり、これも無料で開放されていました(最近のビジネスホテルでは当たり前なんでしょうか。。。)

もちろん地上波のTVは無料(アナログ・デジタル両対応)で、映画等を見たい人は、一晩1000で見放題!!


私は、高級なホテルに宿泊しても、客室のマットレスのスプリングがやわらかすぎて、腰が痛くなることが度々あるのですが、スーパーホテルのマットレスは、不必要に腰が沈み込まない固めの設定で、気持ちよく寝ることができました。
我が家の、シーリー社のマットレステンピュールの枕には、快適さは劣りますが、この価格帯のホテルでここまでの寝心地の良さが出せているのは凄いと思います。

自動販売機の飲み物の価格もホテル価格ではなく、良心的な設定だった気がします。
(客室には冷蔵庫はありますが、何も入っていませんから、基本は1Fにある自動販売機コーナー等から買うことになります)
無駄に高いので、私はミニバーを利用したことはほとんどない。

そして、なんと、店舗によっては、温泉があるのです。
源泉かけ流しのところはさすがにないと思うのですが、それほど塩素くさくなく、これが宿泊代だけで利用できるというのはすばらしいことだと思います。
ちなみに、客室のユニットバスの浴槽は、通常より深めにできていました。
こういう細かい配慮が、風呂好きの日本人にはたまらないでしょうね。


とくとくカードなんていうリピータ向けの割引もあります。


以上、私が気づいたところを挙げてみました。
他にどんな仕掛けをしているか、注意深く観察してみると面白いかもしれません。
スーパーホテルができた地域では価格破壊が起きるらしいですが、表面的な部分だけを真似しても、とてもかなわないだろうなぁと。

さて、ここまで、褒めちぎってきましたが、改善の余地がないわけではありません。
支払いが面倒だと感じました。
1泊は特別プランで、2泊目は通常料金での宿泊だったのですが、特別プランは現金で、ホテルフロント脇にある支払い専用の端末にお金を入れる必要がありました。
通常料金の場合は、クレジットカードで支払いOK。
プランが違うといっても、差額はわずか数千円程度です。
現金を早く回収できる事は事業経営を考える上では良いことなのですが、お客様視点ではありませんね。
クレジットカード会社に支払われる手数料分をお客様に還元しているのだ、と言えばそれまでですが、だったら特別プランなど用意せず、いつでもクレジットカードは使えませんと言い切ってもよさそうですが。。。

私は、いかなるときも、どんな小額であっても、カードで支払いたい人です。
いつどこで何を買ったか記録されるので、自動的に家計簿をつけたのと同じことになりますし、カードの利用額に応じてポイントが付き、実質割引料金で購入したのと同じことになります。
また、上手く使えば、現金だけを扱う人よりキャッシュフローを良くできます。
(現金流入量は変わらないが、支払いを遅らせることができる為)

海外旅行に行くと、日本は現金商売のところばかりで不便だなぁと改めて実感しますね。
将来的には重い現金を持ち歩かずに済むようになると嬉しい。
あと、複数あるカードは全部1枚に統合したい。
守るものが1つなら、それを全力で守ればいいですが、カードがたくさんあると、あまり使わないものにはいつも注意を払ってられないので、気づいたら、見当たらず、あせることもしばしば。



スーパーホテルのことをいろいろ調べていたら、関西大学の安田ゆみさんがなかなかいい取材をしていました

MSNの求人サイトでも、会長の山本梁介さんのインタビューを見ることができます。
posted by mign0n at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月20日

商売上手な果物屋

有楽町駅前にフルーツ百果園という果物屋がある。
百貨とかけたのだろうか、なかなかいいネーミングだ。
googleで検索すると、いろいろ検索結果は出てくるが、そのものズバリのWEBページは持っていないようだ。

偶然通りかかったが、カットフルーツに割り箸を刺したものが、特に威勢よく客引きをしているわけでもないのに飛ぶように売れていく。
関東は、梅雨明けして、暑い日が続いている。
喉が渇いて、目の前で瑞々しいカットフルーツが100円〜200円の値段で売っていたら、間違いなく買ってしまうだろう。
コンビニでアイスクリームを買って食べるよりずっと健康的だ。

私も思わずカットパイナップルを買った。
果物はどれも高級品と言うイメージがある。
または、パイナップルのようなものは1株で買っても、一度に食べきれないので、保存にも困るし、皮を剥いたりするのも手間。
ということで、私は日常的に果物を買って食べることはほとんどない。

生のパイナップルを食べるのは何年ぶりだろう。
パイナップルは、昔はもっと白っぽくて、スジっぽくて、硬いという印象があった。
それが、甘くて、瑞々しくて、おいしい。
生であるがゆえ、缶詰のシロップ漬けのようにいやらしい甘さもなく、後味がとてもよい。
これは、近年の流通機構の発達によって、完熟したものを輸入してくるからのようだ。

さて、台湾やフィリピン産のパイナップルは、小売価格が1株300円程度。
カットパイナップルは6等分にしていたので、普通に店頭に並べていたら300円のところ、600円にして売ったことになる。
私が通りかかったときは、既に切ったものは売り切れていて、リアルタイムで切りながらの販売だった。
6等分して、皮と芯を取って割り箸を刺すのに2〜3分。
3分に1玉、同じペースで売り続けたとして、1時間に12,000円。
客単価が小さいので、売り上げとしてはそれほどだが、有楽町のような場所で、自宅用に果物を買って帰る人がそれほどいるとも思えない。
単に山積みして待っているだけでは売れないだろう物を、ちょっとした工夫でヒット商品を作り出したことになる。

加えて、手ごろな価格で多くの人に食べてもらうのには、試食の効果もあると思われる。
ここの果物屋が扱う果物は味がいい、と、自分の舌で覚えたお客様が、今度は贈答用に単価の高い高級な果物を購入していただくことも期待できるのではないだろうか。
WEBページがないのが残念だが、楽天にでも出展していたら、私はきっと利用するだろう。

ドリアンも山積みにされていた。1玉4,000円程度で、結構な大きさだし、香りが強烈なので食わず嫌いで食べたことがない人も多いと推測される。
試食と言う意味では、ああいうものもカット販売したらいいと思う。

いつものお弁当にプラスワンするだけで、美容・健康にいいとなれば、お弁当の価格を100円切り詰めてでも買いたいと思うのではないだろうか。
しかも、それが食べたら理屈抜きにおいしいのだ。

さらに営利追求するなら、これだけ集客できるおいしい果物を見わける目、その目利きの能力そのものを商品にしてしまう手もあり。
百果園プロデュース、みたいな商品を考える。
フルーツの入ったゼリーとか、フルーツそのものを凍らせたりとか、もしくは、ソルベにしてもいい。
ありきたりの手法であるが故、巷には名前だけ貸したような酷いものも数多く出回っているが、自身で目利きをしたホンモノだけを扱えば間違いはない。
「より多くの人においしいフルーツを食べてもらう」というところをミッションに掲げるなら、こうした方面への進出は必然だ。
待っているだけで物が売れる時代は、はるか昔に終焉を迎えてしまっているのだから。


百果園は、銀座の歩き方というサイトでも紹介されていて、平日は仕事帰りの女性に人気だとか。

最近の再開発にも負けず残っているだけの事はある、と感じた。
posted by mign0n at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月18日

深夜・早朝高視聴率TV番組の行く末

TBSの日曜日の朝にやっている、がっちりマンデーという番組がある。
私はTVはほとんど見ないが、希少な面白い番組と思っている。

このブログにニュースソースがまとめられているが、このところ高視聴率が続いているらしい。
これは番組存続にとっては、危機的状況だ。

地方の技術のある会社などが紹介されていたり、儲かっている企業の裏側を紹介したり、ビジネスのヒントが満載で、本当に面白い。

さて、深夜や早朝番組でちょっと高視聴率が続くと、放送局が次に考えることといえば、ゴールデンタイムへの進出だ。
そうして、余計な芸人やらアイドルやらを並べたて、本題そっちのけでくだらない余興に終始する。
もっと視聴率をとりたい。そして広告費を稼ぎたいという気持ちはわからなくもないが、この手の番組に本題より表に出ようとするオマケは不要なのだ。
ゴールデン進出を果たしたとたんに面白くなくなって番組が終了するパターンは、これまで何度も繰り返されてきたことと思う。
ニッチ市場で成功を収めていたものを、一般大衆向けに売り出そうとしたところで、ほとんどの場合は上手くいかない。

がっちりマンデーは、30分にまとめられているから、日曜日のこの時間だから、地味に淡々とやっているからこそ、その内容が評価されるのではないだろうか。
「日曜に勉強して月曜から実践へ」というそもそものコンセプトがあるのだから、これが今後も壊れないことを希望する。
やはり軸はぶれてはいけない。
posted by mign0n at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月10日

トラックバック・スパム対策

最近、たびたびトラックバック・スパムが来る。
ドメイン名やIPアドレスは毎回異なるが、内容からして同じような発信元なのは間違いない。
コメントやトラックバックは基本は自由にしておきたいが、
スパムは鬱陶しい。

seesaaではマイ・ブログのコメント/TB->スパムフィルタから設定できる。
後から追加された「言及リンクのないトラックバック」を有効にして様子を見てみよう。
posted by mign0n at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月18日

Wiresharkプラグインを作る上でのハマったこと

まだ拡張の余地はあるが、それっぽく動くWiresharkプラグインができた。
だいぶ前にできてはいたが、他の人にも有益と思われる情報をまとめる時間ができたので書いておこう。

かなり汎用的に設計したつもりだが、業務で使っている特殊なプロトコルの仕様のせいで、
一部どうしても汎用的な作りにできなかったので、今回はオープンソース化は見送った。
オープンソース化のメリットはいろいろあるが、それを語るのはまた別の機会に。
また、私が考えたコンセプトは、Wiresharkの他のプロトコル解析プラグインとはちょっと設計思想が異なるので、
文化的にも受け入れられるか疑問が残るし、何をどうやればできるかTrial&Error的に作ったので、
設計も美しくないと言うのも見送った理由。

今回作ったプラグインの解析対象となるプロトコルはクローズドなネットワークだけで使われる特殊なもの。
仕様も度々変わるので、その度にWiresharkプラグインをビルドし直すのもだるいし、
誰もがWiresharkの作りに精通しているわけでもない。

と言うわけで、基本的なコンセプトは、"XML definedable multi-protocol dissector plugin"と言う感じ。
XMLにプロトコルの仕様を書き、Wiresharkプラグイン側でこれを解析してXMLの内容により動作を変えるというもの。
XMLの解析にはlibxml2を使った。Windows用バイナリはこのへんからゲットしてくる。

"dissector"はあまり聞きなれない言葉だが、解剖する人と言う意味。
プロトコルを分析するところからWiresharkプロジェクトではdissectorと呼んでいるのだろう。

Developer's Guide9.2. Adding a basic dissectorに従えば、最も基本的なUDPの1つ上のレイヤのプロトコル解析プラグインはすぐに作ることができる。

しかし、ちょっとまともな作りにしようと思ったら、Developer's Guideには記載がなく、日本語でも英語でもインターネット上にはあまり情報源がないため、既存のdissectorのソースコードを読まないといけない。


1. Wiresharkのリリースに含まれているプラグインをビルドして、それをバイナリリリースされているプラグインディレクトリにコピーしてもエラーダイアログが出て正しく読み込まれない。
これはどういうことか。
Help->about Wiresharkを見ると、バイナリリリースのものは、VC++6.0でビルドされているようだ。
VC++2005EE+PSDKでビルドする場合には何か注意点があるのか?
Windows XPだとエラーダイアログ内にメッセージが出ないので、何が問題かよくわからない。
Windows Vistaで実行すると、msvcr80.dllがないというメッセージが出ていた。
なるほど。CRTをダイナミックリンクにしているのが原因か。
MSVCR80.dllに依存しないようにするを参考にして対処する。

Makefile.namke内のCFLAGSにテキストエディタで直接/MTオプションを書き入れる。
「/MDより/MTが優先されます」というようなWarningがでるが気にすることはない。
それにしても、CRTをスタティックリンクしただけで、22kbyte程度だったdllが、100kbyteを超えたのには驚いた。


2. リリースビルドはどうやるのか
VC++の構成で、Releaseを選択してもなぜかデバッグ情報を吐き出しているようだ。
かといって、Makefile.nmakeの中にデバッグ用とリリース用のターゲットが書かれているわけではなさそうだ。
ふとしたことからスタートメニューにあるPSDKの配下に、Windows XPとか、2000とか、32bit/64bit、Debug/Retail用のコンパイル環境変数を設定したシェルを開くショートカットが用意されていることに気づいた。
なるほど、PSDKの環境変数を変えることで切り替えるのが流儀なのか。
と言うことで、VC++を使ってビルドする場合は、プロジェクトのプロパティページの構成プロパティ->NMakeで、ビルドコマンドラインに渡している

"c:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\SetEnv.Cmd"
と言う文字列を
"c:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\SetEnv.Cmd" /XP32 /RETAIL
などのように変更すればいいということだ。
私の環境では、SetEnv.Cmd内のデフォルトで、/XP32、/DEBUGが指定されたのと同じ動作をするようになっていた。


3. 未知の上位プロトコルに対して、dataという表示をツリーペインに表示させるには
handoff内で、find_dissector("data")を呼んで戻り値のhandleを保存しておき、自分のプロトコルのdisssectを行った後、まだ残りの解析していないパケットデータがあれば、call_dissectorにこのhandleを渡せばよい。
この辺は、epan/dissector/packet-udp.cを読むとわかると思う。


4. 自分で追加したプロトコルのさらに上位のプロトコルを解析するにはどうすればいいか。
たとえば、ether headerのether typeを見て、0x0800だったら、次は、IPのdissectorを呼び、
ip headerのprotocolを見て17だったら、次は、UDPのdissectorを呼び、と言うことを、自前のプロトコルの解析でやるにはどうすればいいかということ。
epan/dissector/packet-eth.c、epan/dissector/packet-ip.c、epan/dissector/packet-udp.cをよく読めばわかるが、ちょっと面倒。
ether typeから上位プロトコルを判別する仕組みは、epan/dissector/packet-ethtype.cにハードコーディングされている。
ipヘッダのプロトコルの解析の仕方は、もっとごちゃごちゃしている。
XMLに定義されたプロトコル仕様からその動作を決めるという要求を満たすには、UDPヘッダやTCPヘッダのポート番号から、上位プロトコルを解析するルーチンへジャンプする仕組みと同様な方法がよい。
例えば、plugins/agentx/packet-agentx.cを見ればわかるが、create_dissector_handleでハンドルを取得し、dissector_add("tcp.port", agentx_tcp_port, agentx_handle)と言う具合に文字列(Wiresharkでは、abbrevと呼んでいて、表示されたパケットをフィルタする時に使う文字列と同じもの)を指定することで上位プロトコルのdissectorを追加したい。
これをやるには、まず、"udp.port"や"tcp.port"という文字列を、abbrevとして登録する必要があり、これをやるには、register_dissector_tableを呼ぶ。
パケットを解析した後、register_dissector_tableの戻り値と共に、dissector_try_portを呼び出せば後は勝手にdissector_addしたdissectorを検索して呼び出してくれる。
この仕組みを使えば、たとえばIPv6のnext headerのように、プロトコル中の特定のデータの値によって、次に来るデータを解析するための型を動的に変えることが可能になる。


5. フラグメントされたパケットをどう扱うか
実は、フラグメント機能は、私はまだ全容を把握していない(ので、実装もできていない)。
基本的な知識は、9.4. How to reassemble split packetsを読む。
UDPやTCPの(というか、実際にはIPフラグメント)フラグメントに対応するには、この手順どおりにやれあばうまくいくだろう。
しかし、独自のプロトコルがフラグメントをサポートする場合はどうすればいいだろうか。
pinfo->fragmented、fragment_add_seq_check、process_reassembled_dataあたりがキーになるようだが、もう少し調査が必要だ。


6. プロトコルの型をXMLに定義する際に、同じ型の繰り返し表現をべたに書いていたのでは大変なので、配列表現に対応した。他のwiresharkプラグインでは特定のプロトコルのみを解析すればいいので、配列のサイズや次元は固定的に扱って(ハードコーディングして)いるようだが、私が作ったプラグインではそうはいかないので、XMLに定義を書けるようにした。多次元配列で、それぞれの次元の配列サイズもXML読み込み時に決定されるが、これをプログラム上でどう扱うかについては、多少工夫が必要だった。基本アイデアは、配列のdimension分のサイズを持つg_arrayの要素に配列のサイズを突っ込んでおいて、後でこれを順次とりだして再帰的に処理を行うということをやっている。XMLの定義を信用して再帰的に処理しているので、セキュリティ的には問題があるが、世間で広く使われるものでもないので、汎用性と実装のしやすさを優先させた。


7. まだ実現できていない機能に可変長対応がある。汎化すると、プロトコル中のある特定のデータ数分、何かのパターンが繰り返されるというデータ解析ロジックをどうやってXMLに定義し、どうやってそれを実装するか。最近、別件で忙しいのであまりWiresharkプラグインには取り組めていない。


他にも、hfとかettとかハマリポイントはあるのだが、それはまた別の機会に。dissector_try_heuristicも何ができるのか気になる。。。
posted by mign0n at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月07日

特定口座への移管

2009年から公募株式投資信託を換金した際は原則として確定申告が必要になったらしい。
一般口座に置いたままだと損益計算が面倒なので、特定口座へ移管することにする。
そもそも、特定口座って何?っていうところは、このへんとか、このへんとかで勉強しておく。

私は新生銀行と取引しているが、非上場公募株式投資信託の受益証券の取得証明書という書類を返送する必要があるようだ。
この書類の中で、取得価額は、(1)買付けた際に要した金額に基づき計算した額と、(2)個別元本の額に購入手数料等の金額を加算した額のどちらかから選択できるが、どちらを選んだらよいかよくわからなかった。

電話して聞いてみたらなんということはない、この金額が、将来、投資信託を売却したときの損益計算に使われるということで、金額が大きい方を選択しておけば、有利になるということらしい。
それならそうと書いておいてくれれば親切なのに。
posted by mign0n at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | マネー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

譲渡所得の確定申告 (1)

昨年、入居してからたったの1年でマンションを売却した、という話は以前に書いた

さて、譲渡益が出ても、損失が出ても、土地・建物の譲渡所得は分離課税であるから確定申告はしないといけない。
譲渡所得については、国税庁のページを見ると概要がわかる。

ただ、土地・建物の譲渡所得の申告が初めての私には、どんな書類が必要なのかとか、実際の作業レベルで、何をすればいいのかがよくわからない。
マンションを売却すると、仲介業者から、確定申告のガイドをもらえるはずなので、それにも目を通しておくとよいだろう。

土地・建物等の譲渡所得の確定申告をする場合は、分離課税申告書(申告書Bと第三表)というのを税務署に提出する必要がある。
お金に余裕がある人は税理士にお願いしてもよいと思うが、大体2万円ぐらいかかるし、1度覚えればたいした手間でもないので、自分でやれるものは自分でやることにする。
税金関連の法律が難しすぎるから税理士という職業が必要なのか、税理士という職業を守るために、わざと難しい状況を解消する方向へ進まないのか、この命題には取り組む価値はあると思うがそれはまた別の機会に。

e-taxで提出するにしろ、書面で税務署に提出するにしろ、書類自体は、国税庁の平成20年分 確定申告書等作成コーナーから作成するのが楽。

マンション購入時に、e-taxで申告したので、今回もe-taxでやろうと考えていたのだが、落とし穴があった。
公的個人認証の電子証明書は、住所が変わると失効してしまうが、転居の際に、再発行してもらっていなかったので、失効してしまっていた。
というわけで、電子証明書を再発行してもらわないとe-taxでは申告できないことがわかった。

e-taxで申告するのと、書面により申告するのとでは何が違うかというと、住民票の除票を省略できるかどうかが違う。

売却したマンションがある地域を管轄する市町村では、住民票の写しは、1通300円の手数料がかかるが、土日祝でも取得可能。
電子証明書の再発行には、手数料が500円かかる上、平日しか対応してもらえない。
ということで、今回はe-taxによる申告はあきらめることにする。

多少わかりづらい分離課税申告書(申告書Bと第三表)の書き方や、相変わらず使いづらい確定申告書等作成コーナーのハマるポイントについては次回書こうと思う。
posted by mign0n at 10:23| Comment(0) | TrackBack(0) | マネー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月20日

VC++2005EEの動作が遅い

以前、WiresharkをVC++でデバッグしてみるで書いたが、VC++でWiresharkをデバッグしていると、フリーズするぐらいIDEの動作が遅くなる現象に出くわすことが度々あった。
Core Duo 1.66GHzで、メモリも3GB積んでいるから、そんなにポンコツマシンでもないのだが、なんでだろう。

1つの原因は、Wiresharkのソースツリーをネットワークドライブに置いているせいだろう。
ビジネス向けのPCは、HDDの容量が少ないことが多い。私が会社で使っているものは40GBしかない。
パーティション切って、Linux用に15GB割り当てているから、何かとディスクを消費するWindows用には25GBしか残っていない。
これではデータをローカルに置いておくには少な過ぎる。
Wiresharkプロジェクトは、フルビルドするには1GB弱のディスクを消費するから、リモートに置くしか選択肢がない。
ローカルディスクには、パブリックに公開するわけにいかない情報をTrueCryptの暗号化ドライブに入れて保存している。

もう1つ。VC++のステータスバーに「IntelliSenseを更新中」という文字列が出ているのに気づいた。
一度更新が完了しても、VC++を再立ち上げすると、再度更新を始めたりするようだ。
これは、ネットワークドライブにモノを置いているのも影響しているのだろうか。

IntelliSenseを無効にしたらいいだろうと思って、調べてみると、今日のワンポイント : 既定で IntelliSense を無効にする方法 - #098というのが出てきたが、この通りやっても、IntelliSenseを更新する現象は変わらない。
IntelliSenseを無効にしているのだらか、IntelliSense用のデータベースを更新する必要はないだろうと思うのが常識的発想と思うが、なぜか更新は止まらない。
もはやこの動作はバグの世界だな。。。と悪態をつきつつ、上記の記事からリンクされている原文も読んでみると、
--quote--
"Why would anyone choose to do this?"
Because they find the pop-ups intrusive, and would prefer to get them only on demand.
--quote--
ということが書かれていた。
なるほど、テキストエディタの設定は、自動的にポップアップするのを抑止してくれるだけで、オンデマンドでは動作すると言うことらしい。
したがって、VC++がIntelliSenseのデータベースの更新を止める動作にならないのはそういうわけだったのだ。

あきらめずに調べると、おしえてgoo!にVC++ 2005 Intellisenseを更新...が終了しないと言うのが投稿されているのを発見した。
私が使っているのもVC++2005SP1だ。
元ネタは、Intellisense Updating never terminates, hangs VS 2005
これを実行するこで、問題はとりあえず回避できたが、こんなworkaroundを適用しないと回避できないとは。。。

C#やVBで.NETのクラスライブラリを使っていたときは、IntelliSenseはすごい便利な機能だと思ったものだが、今回のようなプログラムを扱うときにはOFFにできた方が便利だと悟った。
posted by mign0n at 15:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月15日

警察官が運転するバイクにぶつけられるの巻

自転車で走行中、青信号の横断歩道内で、右折してきたバイクに巻き込みをかけられた。
自転車とバイクが接触はしたものの、両者転倒はせず、お互いに怪我はなし。
自転車・バイクへの損傷も走行には支障ない程度だった。

警察官だって人間だもの、ミスはある。
怪我がなかったからかも知れないが、事故が起きたこと自体はとやかく言うつもりはない。
が、事故後、いくつか思うところがあったのでそれを書こう。

まず、自身が警察と言えど事故後の処理には、交通課の別の警察官を呼ぶようだ。
事故後の処理の客観性や公平性を保つ事を考えればこれは正しい。
てっきり警察無線を使うかと思ったが、携帯電話を使ったのは公務の連絡ではなく、事故の加害者としての連絡だからか。

さて、交通課の人が来るまでの間、現場を目撃していた新聞屋が近寄ってきて、警察に何の恨みがあるのか、「警察のくせにふざけるな」とか、ブツブツ暴言を吐いて行った。
事故の被害者は私だ。
その私が怪我もなく大丈夫だと言っているのに、部外者の新聞屋がバイクのナンバーまで記録して他の警察に通報したりするのは非常に違和感を感じた。
市民の安全を守るはずの警察。
今回はたまたまミスを犯してしまったわけだ(※1)。
新聞屋の件が警察への個人的な怨恨なのかよくわからないが、警察と言うだけでなぜこうも目の敵にされなければならないのか、市民からこうまで信頼されいないのかと思うと悲しくなった。

事故を起こした彼は、そういうことを敏感に感じ、市民に信頼される警察を作る為に、今後の行動に変化があるだろうか。


さて、一方の警察の方にも組織的な問題があるように感じた。
まず、事故の現場検証をするのに駆けつけた交通課の警察官が3人。
身内の事故だからだろうか、それ以外にも何とか課の課長やらなにやらが来て、総勢6〜7人ぐらいになった。

あの新聞屋のような人間が被害者であれば、上官を呼べ、とか、むやみやたらと騒ぎ立てそうだが、私はちょっと違う感じ方をした。
「これだから公務員は。。。」と思うのは単なる偏見なのだが、こんなにも大勢でやる仕事には思えないのは確かだ。

交通事故統計によると、日本国内の年間交通事故発生件数は約80万件。
今回の事故検証にかかった時間は約0.5時間。
今回の事故検証で無駄だった人数を4人とすると、
800000 x 0.5 x 4 = 1600000[Man-Hour]
仮に1ヶ月の労働時間を160hrsとして計算すると、実に10万人月もの無駄だ。
もちろん、今回ほど簡単な事故の方が珍しいだろうし、毎度、事故処理に必要な人数は変わるので、この計算はそのままは信頼に足る数値とはいえない。
事故検証にかかる平均時間と平均無駄人数の推定値から、フェルミ推定を使って、もう少しまともな定量化ができるだろうが、今回は「いかに無駄があったか」ということを強調するだけの方便なので省略する。

交通課の仕事は、企業の中における間接部門の生産性の問題に通じるものがあり、ものを作り出しているわけではないので、成果の定量的な評価がしづらいのが今回のような無駄とも思える行動につながった原因だろうか。

ところで、物損と人身では事故の重大性が異なる。
この事故を起こした警官を悪意を持って陥れたいなら話は別だが、私自身の時間の無駄でもあるので、病院にはいかないつもりだった。
また、自転車への損傷もほとんどなく、新しい自転車を買ってもらえるわけではないし、量販店で買った安い自転車だったので、特に修理する必要もない、と言ったら、「答申書」なるものを書いてくれ、と言われた。
答申書なるものの法的拘束力がどの程度のものかわからないが、「答申」とは、「上級の官庁や上役の問いに対して意見を申し述べること」だそうだ。
答申の意味は後から調べてわかった話だが、事故の被害者である私が下で、警察側が上だという上下関係が存在していたことは、ちょっと気分が悪い。

私自身への検分が終わった後、昨日はかなり冷えたので、警察の車両の中で待機させてもらった。
寒いから中へ、という配慮は大変ありがたかった。
が、答申書を作成を依頼する環境はよくなかったのではないか。
警察車両の中の密室で、交通課の警察官と1対1、と言う状況でお願いされたのだ。
意思が薄弱な人にとっては、これは無言の圧力になりはしないか。
なんだか、冤罪が発生する土壌の一端を見た気がした。

こういう態度だから、あの新聞屋のように、隙を見せるとバッシングの対象になってしまうのだろう。

私の部下にも、体を動かす、世間のためになるような仕事がしたいと言って、警察を志望し、退職した若いヤツがいたが、彼は今どうしているだろうか。


※1 私がソフトウェア開発業界に従事しているせいかも知れないが、ヒューマンエラーというのはゼロにはできないと思っている。「バグを出すな」ということを上から強制しようとしても、人間は必ずミスをする。現実の世界では、人間がミスを犯すと言う前提で、人間が不得意な分野で人間性・属人性を排除するためにオートメーション化したり、ミスによる被害をいかに最小限に食い止めるかを考えたほうが現実的で、まともな解が得られることが多いのではないだろうか。たとえば、交通事故に関していうと、車のエアバッグとか、バイクのヘルメットとかは、リスク管理の一環だろう。
posted by mign0n at 11:22| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月08日

ここが変だよ日本の英語(3)

キリスト教徒以外の多くの日本人にとっては
数多くある年中行事の1つにしか過ぎなくなっているクリスマス。
今年は、街を歩いても、クリスマスシーズンだというのに、
「クリスマス、Christmas、Xmas」の文字列が並んだ広告をあまり見ない。
不景気で、広告を打つ余裕もないということか。

今年は、「ホームページ」という言葉ではなく、
「WEBページ」という言葉が、メディアでも普通に使われるように
なったような気がしていたので、同様に、"X'mas"という誤記が、
どの程度減少するのか興味を持っていた。

目にする広告の絶対数が少ないのでなんとも言えないところもあるが、
このグローバル化の時代にあって、いまだに
"X'mas"という表記をしているものもあるようだ。

"X"と"mas"の間に星をあしらっている広告を見たことがあるが、
ここによると、"Xmas"という表記に対して誤記ではないか、
という問い合わせがくるので、苦肉の策として、ということらしい。
人に文句を言う暇があるなら、ちょっと調べればすぐにわかることなのに、よっぽど自分に自信があるんでしょうね。
それにしても、これを考えたデザイナーはスゴい。

言語は生き物であるから、xxは正しい言葉の使い方だとか、
「日本語の乱れ」などと言うことはナンセンス(※1)だと私は思うが、
元来、クリスマスはキリスト教文化のもの(※2)であるし、
日本で独自の文化を形成しているというほどの状況でもないと思うので、
文化に受け入れられないうちは、X'masは誤用の域を出られないだろう。
単に表面的な言葉を知るだけでなく、背景にある文化・歴史を知ると
新たに見えてくるものがあるのではないだろうか。
いつでも、オリジンを訪ねる旅というのは知的好奇心を満たしてくれる。

※1 これについては、平安時代の日本語と、現代の日本語はまったく異なる言語と言ってもいいほど変容していることから容易に結論付けられる。

※2 宗教が絡む話は、ひどい場合には戦争に発展するから怖い。
posted by mign0n at 10:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする